2015年8月26日水曜日

莫逆の友を下田に見舞う。

「負けてたまるか!」死と向き合いすでに闘病1年半余、始末の良き友、終末を託された門主です。午後一の踊り子号で住まいの河津に向かう。

 静かな河津駅

 午前中病院から自宅に戻った処をお邪魔する
気丈に振る舞う姿に心の中で掌を合わす。(奥方の敏子さん撮影)

18時過ぎには踊り子号はなく、各駅でノンビリと…

友の発案で鰻重を馳走になる。「皆んなで食べるのは久し振りだ!」と幾たびも語り「美味しい美味しい美味しいね〜ぇ!」と土産の蒲鉾と足柄の朝取りの梨も食しながら
気遣ってくれる。
余談だが、友は神尾家の11代目、会津藩の武士 祖父は神尾太四郎忠清 父は神尾乕之助安義であり 祖父は明治元年、討幕軍に斬首されたと言う。
戒名は義道院忠譽英仁徳清居士と諡される。合掌
 
 「この杯を受けてくれ もっとなみなみ注がせておくれ
                  花に嵐の喩えもあるぞ さよならだけが人生だ」

この井伏鱒二の訳文を呟きながら帰途に就いた門主です。 

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